庭の豆知識

野面積

2012年11月20日 更新

野面積

ほとんど自然の姿のままの石を積み上げる石積の方法です。
加工せずに積むため、自然石の様々な表情を楽しむことができます。

本来は裏込に栗石を用いた施工をしますが、写真の野面積はゴロタ(径10〜30mm)を使っていますので、裏はモルタルと砕石で止めています。
モルタルは表面には出さずに目地は取らず、石同士のかみ合いが目地となります。

本来の野面積は、表面積の石面より控部を厚く施工し、石同士の不揃いな目地により、排水性に優れ、強度が大きいです。

写真の石積は、石の表情による風情を重視しています。
もちろん土留めとしての強度は十分あります。

四つ目地・八つ巻・芋目地など、強度と見た目の関係で様々な禁止事項があり、それを避けながら自然石を合わせて積むので、時間と根気のいる作業になります。

出来上がりは、大小の石がそれぞれ違う向きや形で作り上げた、面白みのある壁(土留め)となります。